Macお宝鑑定団blogによると、iPhoneのさらなる薄型化を進める一策として次期iPhoneからヘッドフォンジャックを廃止することが検討されているとか。
冒頭の画像(出展:iFixit)でいうと左端の丸い端子が廃止されるとされるヘッドフォンジャックで、ふたつ右隣に写っているLightningコネクタがこれに取って代わる端子になる……という計画の模様。
※ 馬蹄形のオーバーヘッドタイプをヘッドフォン、耳に直接装着するタイプをイヤフォンと呼び分けることが多いですが、面倒臭いのでこのエントリではヘッドフォンという表記で統一させてもらいます
なぜ廃止?
冒頭の画像を見ると、左端に写っているヘッドフォンジャックがその他の部品に比べて厚みを持っているのがわかります。
この丸い端子は民生用のオーディオ機器で用いられている共通規格の "ミニ" と呼ばれているタイプで直径は3.5mm。
写真では3.5mm端子を覆うパーツは極限まで薄くされているのがわかるので、この規格を維持したままパーツをさらにスリムにするのは困難、あるいは割に合わないのかもしれません。
さらに小さい2.5mmの "ミニミニ" を選択する道もあったかもしれませんが……
何れにしてもこのヘッドフォンジャック(部品)がさらなる薄型化を図る上での『ひとつの』阻害要因になっているのは間違いないと言えそうです。
何かを企てているのかも……
厚ぼったい部品を廃止することで薄型化を進めることができる、というのは簡単に想像できますが、果たしてそれだけの理由でヘッドフォン端子を廃止するという最大の要因になるのかどうか。
現行のアナログ端子よりも、デジタル端子(Lightningコネクタ)を使う形に移行した方が、薄型化という目的以上の何か大きなメリット……というか、アイディアがすでにAppleにはあるのかもしれませんね。
廃止されれば手持ちのヘッドフォンは……
iPhoneにはLightningコネクタ対応のヘッドフォンが付属してくるだろうから問題ないとしても、すでに所有しているアナログ接続タイプのヘッドフォンは当然ながら直結では使えなくなります。
純正品が気に入らなければ、サードパーティが提供するであろうLightning←→アナログミニジャックを変換するアダプタを使うことになるでしょうね。
じゃなければBluetooth対応のヘッドフォンに買い換えるか……
唯一の不安
AppleってLogic Pro XやGarageBandへの熱の込め方を見ていると、あまり『サウンド』のカテゴリには注力していないような気がするんですよねぇ。
尤もハードウェアとソフトウェアを同一視して評価するものではないでしょうけど。
そう考えると、アナログ端子の廃止にはAppleならではの斜め上の発想が込められているのかもしれないという希望的観測よりも、邪魔くさいから外しちゃえという至極単純な理由しかないんじゃないか、という不安の方が先に立ってしまいます。
はてさて、どうなることやら (´・ω・`)