久しぶりにOS Xを使っていて冷や汗をかきました……。
だって、iTunes.appを起動したらいつもの見慣れた画面じゃなくて『初めてiTunesを起動した時の画面』ががが……
以下、長文につき注意 (^_^;)
いつも通り起動したらそこには初期画面が……
あれれれ?
なんでなんで?!
な、中身が、ない……(꒪⌓꒪ )
き、消えたのか?
ガ━━Σ(゚Д゚ ;)━━ン!
焦りましたねぇ、冷や汗をかきましたねぇ……
iTunes (App) Storeで購入したものしか持っていなければ再ダウンロードで復旧させれば済む話なのでまだマシですが、私の場合は中にはすでに手放してしまったCDからリッピングした音楽などのように復旧が難しいものもあったので……。
でもまあ、焦りっぱなしでも仕方がないので気持ちが落ち着いてから状況確認をスタートです。
ライブラリフォルダ内を確認
まずはiTunes.appが参照しているライブラリフォルダ、つまりiTunesの中身に相当する部分が失われていないかどうかを確認。
これがことごとく抹殺されてしまっていたら致命的……覚悟を決めるしかありません。
初期状態のままで運用しているなら、ミュージックフォルダの中に "iTunes" というフォルダがあるので、この中身を確認します。
とりあえず、iTunesフォルダの中身は大丈夫っぽいけどこれだけじゃ判らないのでもう少し深いところを確認するために "iTunes Media" フォルダを開いてみる。
さらに、iTunes Storeで購入したり、CDからリッピングした音楽ファイルが集約されている "Music" フォルダや……
App Storeで購入したアプリのファイルが保存されている "Mobile Applications" フォルダを覗いてみて……
精査はしませんでしたが、思い当たるファイルが山ほどあったのでどうやら最悪の事態は免れたようです。
参照すべきライブラリフォルダを再指定
iTunesのライブラリフォルダ内は失われてないにもかかわらず、画面にそれが現れないとなると、iTunes.appは何らかの理由でこのフォルダを参照していない疑いがあります。
そこで、iTunesが参照すべきライブラリフォルダを指定し直すために、iTunesを起動させた直後に[option]キーを押下します。
(´-`).。oO(慣れるまでタイミングがわからないかもしれないけど、Finder上からならiTunes.appのアイコンをダブルクリックした直後、Dock上ならiTunes.appのアイコンをシングルクリックした直後だよ)
するとこのようなダイアログが表示されます。
既存のiTunesライブラリフォルダを選択したいので、右端の[ライブラリを選択…]をクリックして、ミュージックフォルダ内にある "iTunes" フォルダを選択(外付けHDDなど他所にライブラリを置いてある場合はそれを選択)します。
参照先に異常があっただけならこれでいつも通りの表示になるはず……でしたが、当方の場合は相変わらず初期画面が現れるだけでした。
つまり、iTunes.app側からすると在るはずのものが見えていない状態ということになります。
ざっくり説明すると、iTunesライブラリフォルダにある「何丁目何番地に何のファイルがあるよ」と記された案内ファイルの中身が何らかの理由によりまっさらになってしまったような感じ……といえば良いのでしょうか(乱暴ですが)
じゃあ、その案内ファイルを作り直させれば……
と思い、iTunesを終了させてからそれと思われるファイル "iTunes Library.itl" をゴミ箱に入れてiTunesを起動させてみたのですが……
私の場合、このやり方ではエラーダイアログが出てiTunesを起動することができませんでした。
もしかしたらここで解決する場合もあるかもしれませんので、それならそれでOK。
私のように、やっぱりダメって場合は次に方法を試してください。
拍子抜けするほどあっさり終わる最後の手段
最終的に解決に至ったやり方が以下の手順です。
- iTunes.appを終了させる
- "iTunes" フォルダ内にあるフォルダ以外のファイル(iTunes Library.itl, iTunes Library Extras.itdb, iTunes Library Genius.itdb)を削除:iTunesフォルダ直下にある各フォルダは絶対に捨てないこと
- "iTunes" フォルダをiTunes.appアイコンにドロップ
これだけ。
ただし、万万が一に備えるのであれば "iTunes" フォルダは複製を作ってバックアップしておいたほうがいいかもしれません。
iTunes.appにフォルダをドロップするとこのように進捗状況を示すウインドウが表示され、iTunesフォルダの中身の取得が始まります。
取り込みの途中で確認ダイアログが出ることがあるかもしれませんが……
メッセージをよく読んで、その都度適切な回答ボタンを選択してください。基本的には青色で強調表示されている方のボタンを選択して問題ないはずです。
あとはプロセスが完了するまでお茶でもすすりながらしばらく待ってればOK。
進捗を示すウインドウが消えたら、一応音楽やアプリなどの資産がこれまで通り表示されるようになっているか確認します。
なお、この操作では楽曲やアプリなどの本体ファイルは正常に表示されるようになりますが、例えば楽曲の再生回数といった付帯情報は失われるのでご承知ください。
Time Machineからの復元は(場合によって)注意が必要
多分今回の不具合は "iTunes Library.itl" ファイルに異常が起きてしまったのが原因だと思うので、Time Machineを使ってこのファイルを直近のバックアップから復元させればすぐに直ったかもしれません。
(´-`).。oO(当方環境では事情と都合により一時的にバックアップを切っていた)
ただし、Time Machineでバックアップが取られたタイミングと異常が発生したタイミング次第では "iTunes Library.itl" を復元することでデータの整合性が狂ってしまうことがあるかもしれません。
このファイルを復元する場合は、iTunes Library.itlのバックアップが取られた後に、iTunes上でアプリや音楽などライブラリの追加や削除を行っていない場合に限った方が無難です。
そうじゃなければ、iTunesフォルダを丸ごと復元させるか、先に挙げた方法でライブラリを読み込み直させた方が安全かもしれません。