Google Chrome などでスクロールできなくなることがあるらしい
OS X Mavericks へ上書きインストールを行うと、Google Chrome や Safari などの一部アプリケーションでスクロールが出来なくなる不具合に見舞われる場合があるようです。
この不具合はどうやら "ページ間のスワイプ" に起因しているようで、今のところはこの機能を OFF にするのが最も面倒くさくない対症療法のようです。
対症療法としてはおそらくこれが最適解だと思いますが、他にも幾つかの対処法を見かけたので以下に紹介しておきます。
スクロールバーを常時表示にしておく
スクロールできなくなったときに備えてスクロールバーを常時表示にしておく、という対症療法。
この不具合は "二本指の上下スワイプといったスクロールジェスチャを受け付けなくなる" だけでスクロール機能自体は死んでいません。ジェスチャ以外の操作方法を保険として用意しておくことで発症に備えます。
システム環境設定>一般
スクロールバーが隠れている事を好む人にとっては醜い表示になってしまいますが、スクロールできなくてイライラするよりは多少マシじゃないでしょうか (^^ゞ
不具合を出したアプリケーションをインストールし直す
不具合に見舞われたアプリケーションを、初期設定などの関連ファイル一切合切を含めて削除してインストールし直す事で不具合の解決を図ります。
アプリ側の関連ファイルになんらかの原因があった場合はこれで解決する可能性がありますが、アプリケーション自体が OS X Mavericks へ十分な対応が出来ていない事が原因だったとしたら問題は再発するかもしれません。
再発のリスクを少しでも減らすため、再インストール後の環境に再インストール前の関連ファイル(初期設定など)を "戻す" ということはしない方が良いでしょう。面倒ですが地道に環境を手作業で整え直して下さい。
関連ファイルを自分で探して消すのが面倒な場合は AppCleaner のような一括削除アプリの助けを借りるのも一つの手ですが、削除実行後に予期せぬ不具合を招かないためにも前もってその一括削除アプリが Mavericks に対応しているか調べておきましょう。
OS X Mavericks をクリーンインストール
OS X Mavericks をクリーンインストールした環境では問題が起きていない(という傾向が見られる)そうです。
もちろん先述同様、アプリケーション自体が Mavericks へ十分対応していなかったのが原因だったとしたら高確率で問題が再発するかもしれません。OS のクリーンインストールという手間には見合わないかもしれませんが、その点は予め覚悟しておきましょう。
この場合も前環境の設定ファイルなどを "戻す" ということは避けましょう(メールデータやブックマークなどは OK)
OS X Mavericks には "クリーンインストール" というインストール方法は用意されていません。インストール先となるディスクを先に消去してから OS のインストールを行う、という流れになります。詳しくは以下の Apple Support Document をご覧下さい。
無難なのはアップデート待ち
確実な事は言えませんが、おそらく OS X 10.9.1 またはそれ以降の早い段階で問題は解決されると思うので、それまでは冒頭の対症療法でその場を凌ぐのが最も賢明な選択だと思います。
[2014.04.07 追記]Twitter のフォロワーさんから OS X 10.9.2 を適用したところで症状が出なくなったという報告を頂きました。10.9.0、10.9.1 を使われている方はソフトウェア・アップデートにて 10.9.2 以降にアップデートしてみてください。既に 10.9.2 以降を適用済みにも関わらず依然として症状が出る場合は、試しに 10.9.x の最新版の統合アプデート(10.9.2 Combo Update など)を適用してみてください。
もちろんアプリ側が原因であるならアプリのアップデート待ち、ということにもなりますが……
でも、全然違う原因だったりしてね ( ̄∇ ̄)ゞ
ちなみに私は上書きインストール、クリーンインストールどちらも Mavericks も使いましたがこの問題には幸いな事に遭遇していません。