私は安物です……と一目瞭然のデザインをAppleがするとは到底思えない
Apple 信者の妄言と言われればぐうの音も出ませんけど、でもね、やっぱり最近出回っている廉価版 iPhone とされるカラバリ iPhone はどうしても本物とは思えないんです。
初代 iMac
パソコンにカラーバリエーションを持ち込んだのがおむすび iMac こと初代 iMac。
→ 初代はボンダイブルー一色なので、カラバリ追加は厳密に言うと二代目ですが以下便宜上(初代)と表記
image from info.abril.com
以下をご覧頂くと分かると思うのですが、Apple のカラバリは基本的にこの初代 iMac のバリエーションを踏襲していると私は考えています。
歴代 iPod mini & nano
例えばこの iPod mini & nano のシリーズを一つに纏められた画像をご覧ください。
image from Apple Insider
途中で色の追加や廃止は見られるものの初代 iMac のカラーイメージは大きく損なわれること無く現行 iPod nano に至っているのが分かります(第五世代だけちょっと濃いけど)
そして引き継がれている要素でもう一つ大事なのが『色の持つ質感』。異論もあるかもしれませんが、私自身は歴代各機すべてにおいて『安っぽく見えない色』が選択されていると思っています。
パールカラーだから安っぽく見えないとも言えるかもしれませんが、パールが入っていれば必ずしも安っぽく見えないとも限らないので、ベースとなっているカラーの調整も質感を醸し出すためには無視できない要素のひとつでしょう。
次元が低い安直な色
これを踏まえた上で最近見かける『廉価版 iPhone』とされるカラバリの写真を見てみます。
そもそもいくら廉価版とはいえ保護シールに気泡入りまくりとか Apple 品質じゃあり得ない
パールカラーじゃないから、という以前に色味が安っぽく、ドローソフトの標準的なカラーパレットから適当に選んだような色ばかりです。
Photoshop Elements のカラーパレットより
ここに "色の持つ質感へのこだわり" を一切感じることは出来ません。実に安直、実に安っぽい。その証拠にこの景色(恐らく某コピー大陸の店頭ケース)の似合うこと、似合うこと(笑)
マイナス × マイナス ≠ プラス
そもそも Apple が "廉価版" なるものを販売すること自体に少々疑問を感じるものの、仮に廉価版の発売があるとしても恐らく Apple なら "廉価版" とは判らない名前を与えて販売するでしょう。
しかし、世の中は多分遅かれ早かれそれが廉価版の iPhone であることに気づきます。
そうなった時、Apple としては以下のどちらの見方をされることを好むでしょうか。
- 廉価版とはいえ、そうとは思えないデザイン
- 廉価版というだけあって、それなりの(安っぽい)デザイン
廉価版というだけで少し価値が低く見られる可能性がある製品に対して、さらにその価値を下げられかねない安っぽい仕上がりとすることに何のメリットもありません。
Apple のプライドの高さを考えれば、仮に強烈に開発費を抑えることを余儀なくされたとしても安っぽく見えないように出来る限りの工夫をするだろうと考えます。
そう考えると、やはり先にも書いた通りカラーパレットからただ選んだだけのような安直な色遣いをするとは思えませんので、自ずと写真に写っている代物は『偽物』としか思えない、という事になる訳です。
廉価版を求める声、カラーバリエーションを求める声、どちらもあると思いますが、そういう方は写真のような『安っぽく見える安いもの』がお望みですか? たぶん違いますよね?