キーボードも薄くしなきゃ……
AppleInsider より
Apple は従来のメカニカルなタイプのキーボードを更に薄型化するべくアイディアを捻っているようです。
Apple wants to reinvent keyboards, making them even thinnerApple could make its notebook computers and keyboard accessories even thinner and lighter with a brand new take on the classic input method.
このアイディアは「片持ち梁」とでも言えるようなシステムで考えられているみたい。
従来のメカニカルタイプのキーボードは概ね下図のような仕組みになっています。
110 はキートップ、120 は基盤、130 はパンタグラフ、140 はラバーパッド、150 は基盤上のプリント……といった具合かな?
で、140 の 150 側には接点が設けられていて、110 を押し込むとその下の 140 も押し下げられて接点が 150 に接触、通電して文字等が入力される、と。
逆に 110 から指を離すと 140 の反力(復元力)で 110 が元の高さに押し戻されるわけで、この 110 の往復運動を 130 の部品がガイドしている……という感じです。
この構造をもっと簡単にして少しでも薄く出来ないものか……と Apple が考えて出願したものが(たぶん)これ。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、イメージとしては多分オルゴールについている櫛状のピンを想像すると近いかもしれません。断面はこんな感じだそうです。
パンタグラフ (130) による支えを 222 で示されている斜線部のパーツに置き換え、キーを押し込む時の抵抗感やキーを押し戻す力をこの 222 とこれを支える 230 で示している部品で行うのでしょう。モールス信号を打つ装置の超小型版、という感じでしょうか(古い…orz)
[余談]222 或は 230 にはリキッドメタルが使われるのではないか、という推測の声もあるようです
この構造にするとキーストロークは 0.2 mm にまで短縮する事が可能とか? 実測ではありませんが、恐らく従来の 1/5 から 1/6 くらいのストロークでしょうか……。
タッチパネルに置き換える事で薄型化を……という考え方もありますが、キー入力時の感触はどうしても従来のものとは異なりますし、キーそのものの存在感がありませんのでタッチ入力をするには慣れる事が強いられます。
それに比べれば(ストロークが浅すぎる事への懸念はあるものの)従来のシステムを踏襲しつつ薄型化が実現できればそれほど違和感無く使えるんじゃないか、と思います。
このアイディアが商品に反映される日は来るのでしょうか?ちょっと楽しみですね (^_^)