HTML5 など新しい Web 標準への対応強化などが行われたメジャーアップデート
6月21日、Mozilla Foundation は "Firefox 5" をリリースしました。
Firefox 5 では主に以下のような変更が行われているとの事(リリースノート)。
- CSS アニメーション に対応しました。
- Do Not Track ヘッダ送信の設定を見つけやすいところへ移動しました。
- パフォーマンス向上のため、HTTP アイドル接続方式の調整を行いました。
- Canvas、JavaScript、メモリ、ネットワーキングのパフォーマンスを強化しました。
- HTML5、XHR、MathML、SMIL、Canvas といった Web 標準への対応を強化しました。
- 一部の言語でスペルチェックの精度を強化しました。
- Linux デスクトップ環境との統合を強化しました。
- WebGL コンテンツが クロスドメインテクスチャを読み込めなくなりました。
- バックグラウンドのタブで設定されている setTimeout と setInterval のタイマー間隔が、パフォーマンス向上のため 1000ms に固定されました。
- いくつかの安定性に関わる問題を修正しました。
- いくつかのセキュリティ問題 を修正しました。
同時に Firefox 3.6 系のセキュリティアップデートとなる ver. 3..6.18 もリリースされています。最新版を利用するのが望ましいのですが、何らかの理由により 3.6 系を利用されている方はアップデートしておきましょう(リリースノート)。
Firefox は今回の ver.5 から 6 週間隔で ver.6 > ver.7 > ver.8 と進み、年内には ver.9 へ到達する予定になっているそうです(via engadget 日本版)。こうなると、明らかにメジャーアップデートとマイナーアップデートの違いが曖昧になってしまいますが、当ブログでは従来通り ver. X.y の X が上がるものを「メジャーアップデート」、y 以下が上がるものを「マイナーアップデート」と呼ぶ事にします。
なお、この方針により ver. 4.x 系のアップデートは今後行われない事になります。プラグインの互換性の問題などでこれまでメジャーアップデートを暫く留保する方も少なくなかったと思いますが、今後は(従来で言うところの)マイナーアップデート並みのテンポでバージョンが上がって行く事になると思いますので、頃合いを見てできるだけメジャーアップデートに追従するようにした方が良いかもしれません。
[追記]1Password を使われている方は 1Password (v3.6) アップデートして下さい。v3.6 未満のプラグインは Firefox 5 で動作しません。