AirPlay 機能の充実化や Safari の高速化などが行われたアップデート
3月10日、Apple は "iOS 4.3" をリリースしました。
iOS 4.3 は iPhone 3GS、iPhone 4(GSM 版)、iPad、iPod touch(第三世代)、iPod touch(第四世代:現行)に対応しています。残念ながら iPhone 3G と 第一&第二世代の iPod touch には適用できません。
アップデート内容は以下の通り。
- インターネット共有
- iPhone 4 で接続中のモバイルデータ通信回線を、最大 5 台のデバイスと共有できます(Wi-Fi 経由で最大 3 台、Bluetooth 経由で最大 3 台、USB 経由で最大 1 台の組み合わせ - iTunes のホームシェアリング機能
- Mac または PC の iTunes 共有ライブラリにある音楽、ムービー、およびテレビ番組を再生できます(iTunes 10.2 が必要) - AirPlay の新機能
- 写真 App のカメラロールアルバム、iTunes のプレビュー、対応他社製 App、および Web サイトのビデオを Apple TV で再生できます
- Apple TV にある写真を Apple TV に用意されているトランジションを使ってスライドショー再生できます - Apple Nitro JavaScript エンジンにより Safari の動作速度が向上
- Apple Digital AV アダプタによる HD ビデオ出力に対応
- ビデオ App、iPod App、写真、YouTube、Safari、Keynote、および対応他社製 App のビデオを、HDMI ディスプレイで 720p HD ビデオとして表示できるようになりました - Ping 機能
- コメントとフォロワー申請がプッシュ通知されます
- 曲に対するコメントと「いいね!」を曲の再生中画面から直接投稿できます
- ペアレンタルコントロール - 新規設定項目
- "SMS/MMS" 設定で、通知音を再生する回数を設定できます
- iPad のスライドスイッチの機能を、画面向きのロック機能、またはサウンド通知やサウンドエフェクトの消音機能から選んで設定できます - シングルタップでのグループ通話発信機能(パスコード送信のためのポーズ機能付き)
- 問題修正
上記内容はアップデート通知に記載されていたものを転載したものです。インターネット共有など一部の機能はキャリアが対応していないため利用できません。
アップデートは対応端末を母艦 (Mac / PC) に接続後、iTunes の画面から行って下さい。万が一に備えてバックアップを取ってからアップデートされることをお薦めします。環境にもよりますがアップデートが完了するまで概ね 10〜15 分程度掛かります。
以下、参考までに iPhone 4 において Safari がどれほど高速化されたのかを Sunspider でベンチを取ったので載せておきます。
左:iOS 4.2 右:iOS 4.3
スコアは iOS 4.2 の Safari で 10,191 ms、一方 iOS 4.3 の Safari では 4,097 ms と 2 倍以上の数値が記録されました(同一通信環境下、起動アプリは Safari のみの状態で計測)。当然といえば当然ですが、テストに要した時間もアップデート前とアップデート後では雲泥の差を体感できました。
単純な Web ページでは速度向上は体感し難いかもしれませんが、JavaScript が多用されている Web アプリ系のサービスなどでは「速っ!」と体感できそうです。試しに Safari から Gmail を覗いてみましたが……速いです♪