なんか見づらくなったと思ったら、MS P ゴシックが使われているからなのね!
iTunes 9ではStoreのデザインが変わりましたが、何となく「読み難くなった」と感じている方も少なくないと思います。私もその一人でしたが、MacBookの小部屋さんによると原因はStoreの表示フォントに"MS P ゴシック"が使われているから、とのこと。なるほど、確かに言われてみればMac OS Xで標準的に使われているヒラギノ角ゴシックでもLucida Grandeでもありません。
大きい字はまだ良いが、細かい字は潰れて非常に読みづらい
これに対する最も簡単な対処法はフォントブック.appを開いて"MS P ゴシック"を使用停止にすることだそうです。これでiTunes Storeの表示は解決しますが、MS P ゴシックそのものが使えなくなるので不便と言えば不便かもしれません。
そこで参考になったのがd.hetimaさんの9月24日のエントリー。簡単に言うと、iTunes 9上のiTunes StoreはSafari上でWebページを見ているのと同じなので、Safariにオリジナルのスタイルシートを適用する事が出来るのと同じようにiTunesでも同様の事が出来るだろう、というもの。ただし、iTunesにはオリジナルスタイルシートを割り当てる設定は備わっていないのでTerminalを使ってその挙動を仕込むという、プログラマのhetimaさんならではの発想!
以下、手順。
1)CSSファイルを作る:
テキストエディタなどで以下のように記述して保存。
*{ font-family: "Lucida Grande" !important; }
ファイル名は「itunesstore.css」とでもしておきましょうか。拡張子が".css"になっていればファイル名は任意の半角英数字で構いません。
2)ファイルをアップロードする:
自分で保有しているWeb上のスペースに上記ファイルをアップロードし、その所在 (フルパス -full path-) をメモする。
例)http://www.homepage.com/youraccount/files/itunesstore.css
9/27 追記: TBして下さったs_naganoさんのエントリーによると、Webではなくローカル上 (つまり手元のMacの中にCSSを置く) でも大丈夫との事。ローカルファイルのフルパスが分かる人はわざわざWebに置く必要はなさそうです。
3)Terminalで仕込む:
ユーティリティフォルダ内のターミナル (Terminal) を起動して以下の記述を入力します。大文字小文字、スペースなど一つも間違わずに入力します。
defaults write com.apple.iTunes WebKitUserStyleSheetEnabledPreferenceKey -bool true
ここまで書いたら、まず[return]キーをポチっと。
4)次に以下のように入力しますが、所定の場所に先のフルパスを忘れずに記述しておきます。
defaults write com.apple.iTunes WebKitUserStyleSheetLocationPreferenceKey "フルパス"
例えばこんな感じ(例なのでそのまま使わないように)。
defaults write com.apple.iTunes WebKitUserStyleSheetLocationPreferenceKey "http://www.homepage.com/youraccount/files/itunesstore.css"
5)入力したら[return]キーをポチっとして作業終了。
ちなみにターミナルを使って書き換えているのはユーザフォルダのライブラリ/Preferencesに入っている「com.apple.iTunes.plist」なので、心配な方は事前にこのファイルを複製してバックアップしておくと良いでしょう。
で、実行した結果がこちら。
英字はLucida Grandeに。私はさらに日本語フォントの指定も追加した。
説明を書くと長くなってしまいますがやっていることは太字で記した「3工程」だけです。とはいえ、CSSの知識やOSの不具合に対する初歩的な対処法に自信が無い方は手を出さない方が無難かもしれません。実行する際は"Own Lisk"でお願いいたします。