新iPod touchのバラしを見ると、カメラ搭載予定だったとしか思えない件
新型iPod touchがリリースされる数日前、Hardmac.comは『リリース予定の新iPod touchに搭載したカメラモジュール周りに不具合が見つかったため出荷済みの初期ロットを回収し製品の発売を遅らせるかもしれない』といった情報を伝えました。
結果から言うと発売が遅れることは無く (日本では許認可の関係上少々遅れますが) 発表と同時にリリースされた訳ですが、何故かその筐体には噂のカメラは搭載されておらず多くの方が『なんで？』と思われたことと思います。
こうなった場合、大抵は「カメラ搭載の話は単なるうわさ話だったのか…」で済ませちゃうのですが、その後iFixitなどが行っているバラしレポート等を見ると、どうやらカメラ搭載は『噂』で済ませる架空の話ではなく、『本当に積む予定だった』と思われる部分が見えてきたようです。
その中で注目されているのがiFixitが公開しているバラし写真のなかのこの一枚。
image from iFixit ©
6mm x 6mm x 3mm の不自然な加工部分 (あるいは未加工部分かも) が見られ、ここにカメラを搭載するはずだったのではないかというのです。確かに事前にリークされていた筐体写真を見ると短辺の中央付近に穴が開いていましたので、場所はほぼ一致します。
しかしこれよりももっと興味深い写真がありました。それがこちら。
image from Federal Communications Commsion (FCC) ©
背面パネルの右側中央になんだか気になる四角い凹みがありますね。パンチで打ち抜くための予備加工のように見えるのですが…。そして、ついでにもう一つ。
image from Federal Communications Commsion (FCC) ©
黒いパーツ、左の中央部分。1枚目の写真で6mm x 6mm x 3mmと記されているところの真裏にあたります (2枚目の写真の四角い凹み部分と対面する部分) 。例えばパテのような充填剤を急に流し込んだかのような、ほかの部分とは明らかに異質な (がさつな) 状態になっているのがとても気になります。
Steve Jobs CEOは9月9日のインタビューで「iPod touchはゲーム機。ゲーム機にカメラは要らない。」といった趣旨の回答をしています。しかしその実は、設計が殆ど終わった段階でカメラ周りに何らかの致命的な（しかも機械的な）トラブルが発生し、カメラの搭載そのものを見送らざるを得なくなったという事ではないでしょうか。Jobsが嘘をついた、あるいはユーザを欺こうとしたとは思いたくありませんが、問題が起きていた事を明かしたくなければこのように答えるしか無いような気もします。正直に言ってもらえると一番良いのですが、それはそれでリスキーですしね^^;
「近いうちにマイナーチェンジでカメラを積んでくるよ」という読みで新iPod touchの買い控えが起きなければ良いのですが… (起きてしまう、あるいは既に起きているのかもしれませんが) 。
＊補足: 後半2枚の写真はFCCが公開している書類からの抜粋です
