Macユーザにすれば「まだあったの?」なフロッピーディスクドライブ、さよなら
Gigazineによると、日刊工業新聞が「FDDメーカー各社、生産撤退の動き加速」という記事を載せているとのこと。それによると、FDD (Floppy Disk Drive) の主要メーカー3社がドライブの生産から撤退する方向に動き始めているそうです。
FDDメーカー各社、生産撤退の動き加速-四半世紀の歴史に幕@日刊工業新聞
via Gigazineフロッピーディスク駆動装置(FDD)メーカー主要3社が生産撤退に動き始めた。ティアックは2010年4月に生産を終了する。ワイ・イー・データも終了の方向で供給先と協議に入った。ソニーは10年4月以降の計画は未定だが、他社と足並みをそろえる模様。記憶媒体が光ディスクなどに移行しフロッピーディスクの市場規模は09年にピーク時の30分の1以下にまで縮小。需要の減少が著しいため、生産を打ち切る。
今でもPCショップに行けば売られているし、DSP版のWindowsなんかだと当たり前のようにFDDが付いているので生きながらえているのは知っていましたが、MacユーザにとってFDDはとっくの昔に過去の遺物となっているので、正直言って「まだあったの?」というのが率直な感想です。とはいえ、結構お世話になったメディアなので消えるとなるとそれはそれで多少感慨深いものもありますね。
ちなみにMacintosh本体からFDDが姿を消したのはPowerMac G3 (Blue and White) から。1999年1月リリースなので既に10年以上前ということになります。まだまだ需要はありましたが、外部記録メディアはWindowsでもよく使われていたMOを中心にZipやJAZ (どちらもメディアが高価だったので普及は伸びず) が使われ始め、またDVD対応の光学ドライブも標準装備されるようになったことから記憶容量が極端に小さいFDDの需要は (Macユーザの中では) 加速度的に衰退していきました。
名称 | 容量 |
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FD (2DD) |
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FD (2HD) |
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Suprer FD |
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Zip |
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MO |
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JAZ |
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CDメディア |
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DVDメディア |
4.7 GB
(Double Layerは7.9 GB) |
Blu-ray |
最大 27 GB
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1.4 MBかぁ…。実際は1.1 MBくらいしか入れられなかったけど、それでも結構なファイルを記録しておくことはできましたよね (当時は主にテキストファイルだと思うが)。それが今ではデジカメ写真1枚すら入らない…。たった15年くらいでこれだもんなぁ。技術の進歩はすごいですね。
それにしても27GBって…。もはやリムーバブルメディアとしての役目を超えた容量ですな。バックアップでもなく、完全に保存用としてしか使い道がなさそう。パソコンで扱うマルチメディア関連のファイル以外ならここまでの容量は必要ではないでしょうし、管理のことを考えるとリスキーですね。使い勝手と管理などのトータルバランスでは今のところUSBメモリが一番かな。SDだと無くしちゃいそうだし^^;
【ネタもと】
Gigazine|ついにフロッピーディスクドライブの生産をメーカーが打ち切りへ
[余談]
記録媒体そのものをさすフロッピーディスクは「FD」と書き、これを使用する装置を「FDD (floppy disk drive)」と表します。ハードディスクの場合も同じで、装置は「HDD (hard disk drive)」と書くのが正解で「HD」と略すのは不正解です。HDはHDD内の磁気ディスクを表すことになりますし、最近は家電の液晶テレビなどで"HD (高精細度: high definition) "という記述を使用することから混乱を招かないために正しく使い分けるようにしましょう。