MWSFにAppleが参加するのは'09が最後、そしてJobs CEOの基調講演はナシ
新製品の発表を伴う機会として知られているのがMacworld San Francisco (MWSF) とWorldwide Developers Conference (WWDC)。Appleファンにとっては年に2回訪れる『何かが起こる』という期待感が高まるイベントだ。
そのうちの一方、毎年年頭に開催されるMWSFについてAppleから「今回を以て参加を終了する」というアナウンスが正式に出されたようだ。その理由についてはこのエントリーを書いている時点ではまだ把握できていない(追記後述)。
またこれ以上にショッキングなアナウンスとして、このMWSFではSteve Jobsの(恒例の)基調講演が行われないことも併せて発表された。ただし基調講演自体は行われるようで、Steve Jobs CEOではなくPhil Schiller上席副社長が登壇するとのこと。
それにしてもこの発表、各所で様々な憶測を呼びそうだ…。Appleの幕引きを意味するものではない(幕を引くような情勢ではない)のは確かだが、Appleの歴史上で大きな意味を持つ出来事になりそうな気がする。
【ネタもと】Apple says 2009 Macworld Expo will be its last; no Jobs keynote@AppleInsider ほか
[追記]MWSF撤退の理由:マイコミジャーナルの記事から引用
- 顧客と交流する手段として展示会の果たす役割が大幅に縮小した
- 毎週350万人以上もの利用がある直営の小売店を有し、世界の数百万の顧客に対し自社Webサイトから直接訴求可能
また、これとは別に
- イベントで新製品の登場があり得ることから、直前から買い控えの兆候が出る
- このような発表の場が定期的に訪れるため、製品開発もこれに間に合うよう行わなければならないといった状況が生まれ、少なからず製品開発に障害を与えている
という推測もあるようだ。
う〜ん、説明に合点はいくけど一抹の寂しさを覚えてしまう。いっそのこと月に一度の定例会見みたいな場を設けて事前に明かされている情報の進捗状況を発表する、というのはどうだろう?あ、でもこれでは何処かにパクられて先を越される可能性もあるか…
【公式発表】アップル、Macworldへの最後となる参加を発表@Apple