以前使っていた PowerMac G4 の内部に増設してあった HDD を Mac mini の環境でも使うために購入した「HDD ケース」と呼ばれるたぐいの製品。これは Mac mini そっくりのデザインなので、下の写真のように Mac mini 独特の雰囲気を損なうことなく設置できる外付けハードディスクです。
このように見た目にはほとんど申し分は無いし、背面には USB などのハブも用意されているので機能的にも十分な逸品ではあるのだが、一つだけ問題なのが本体の廃熱で、これがハッキリ言ってあまり宜しいとは思えない。
この HDD ケース(以下、ケース)はファンレス設計になっていて、HDD が発する熱は主にヒートシンクを介して行われる設計になっているのですが、そのヒートシンクは本体底面に設けられている上に底面のクリアランスが殆ど設けられていないため、効率的な廃熱が行われていないようなのです。普通に使う分には問題がおこる可能性は低いと思いますが、連続した負荷をかけ続ける使い方が想定される場合は、ある程度の対策を講じておいた方が良さそうです。
廃熱の効率を上げる方法はいくつかあると思いますが、とりあえずはヒートシンクの下に空気が流れる空間を設けてみることに。そこで今回試したのは左の写真にあるような簀子を下に敷く方法。一般的に木材は熱を蓄えやすいためこのような用途には向いていないのですが、100円ショップでみつけたコレはかなり広いスリットがあるので問題なしと判断しました。
で、実際に設置したらこういう感じ。
デザインのマッチングとしてはイマイチな感じもしますが、背に腹は代えられませんのでやむを得ないでしょう。写真では分かりにくいですが、1.2cm ほどのスリット4本がケース底面のヒートシンクを斜めに横切っています。これなら少なくとも直置きしていた状態よりは廃熱効率が上がっているはずです。
このスリットに風を送るような仕組みを設けるともっと効率的なのかもしれませんが、Mac mini のファン動作音は殆ど聞こえないし、ケースはファンレス設計ですからファンの音が鳴るはずもありません。この静かな環境に無粋なファンを設置するのもどうかと思いますので、とりあえずはこのやり方で様子をうかがってみることにします。
ちなみに、この対策を施す前でもディスク動作にトラブルが生じた、ということは一度もありませんでしたよ(それなりに酷使してみたけど)。1〜2度、「けっこう熱いんじゃないの?」という不安にかられた程度です。こういうルックスの製品は少ないので、欠点は使う人が工夫して補えばいいんです♪
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# 2019年4月11日、本文体裁修正、画像再掲載