ブログ運営側ではなく "ブログ読者様側" でできる対策
下図のように FC2 ブログを iPad で表示した時に現れる、画面のスクロールに合わせて追いかけて来る広告(追尾型広告)の消し方を紹介します。
Sleipnir for Mac で UI を iPad に偽装して表示した画面です、実際の iOS 画面とは多少異なります
ただし iPad で表示されるこの追尾型広告は FC2 が規約で定める "(広告表示用の)削除禁止タグ" によるものなので、ここで紹介するのはブログを開設している側が採る策ではなく、読み手側の皆様に推奨する広告の消し方(除き方)です。
ちなみに余談ですが、スマホ用テンプレートで使われているスマホ用の追尾型広告表示タグである <%ad_overlay> に限っては削除が公式に認められています( FC2 サポートからのメール回答より)
広告ブロック機能を有するウェブブラウザを使う
個人的には "Sleipnir Mobile - Web ブラウザ - Fenrir Inc." をオススメします。
上位版の "Sleipnir Mobile Black Edition - Web ブラウザ - Fenrir Inc." の方が機能制限が無いぶん高機能ではあるものの、無料版とはいえ広告ブロック機能は備わっていますし普通にウェブブラウジングする分には十分な実用性を備えています。
OS X 側にも Sleipnir を入れれば Safari と全く同じように……とは言いませんが iOS Sleipnir と連携することも可能です。
広告ブロック機能については iOS ウェブブラウザの中でも一番評判が良さそうですが、ブラウザ自体はちょっと独特な操作感なので慣れるまでは暫く使いにくく感じるかもしれません。
これ以外だったら "Mercury ウェブブラウザ Pro - iLegendSoft" とかでしょうか。こちらは 85 円 100 円ですが、機能制限版の "Mercury ウェブブラウザ - iLegendSoft" もあります。
User Agent (UA) を偽装する
User Agent (ユーザエージェント) とは『私は iPhone 用の Safari です』のような感じで内部的に名乗っている名前のようなものです。多くのウェブサイトはこの情報を元にパソコン用、スマホ用といった画面の表示振り分けを行っています。
従って、本当は iPad 用の Safari なのに『私は OS X 用の Safari だよ』と嘘をつかせることが出来れば、その時に表示されるウェブページは iPad の Safari 用ではなく OS X の Safari 用(というかパソコン用)の画面が表示されることになります。
このように UA を偽らせることを "UA 偽装" と呼んでいます。偽装と聞くと犯罪っぽい臭いを感じられるかもしれませんが、そういうヤバイものではありませんのでご安心下さい。
で……。
UA 偽装といえば "iLunascape Lite Web ブラウザ - Lunascape Corporation" でしょうか。
私のブログの場合、パソコンから閲覧すると追尾型広告は表示されませんが、iPad から閲覧すると表示は同じパソコン用なのにも関わらず、追尾型広告が問答無用でねじ込まれて来ます。
従って iLunascape の設定で UA を Safari (Mac OS X) などに切り替えてしまえば iPad 用ではなくパソコン用の表示を返してきますから追尾型広告は出て来なくなる……というわけです。
ただ、iPhone のようにあまり広くない画面だと広告が除かれる代わりにスマホ向けではなくパソコン向けの画面で閲覧しなければならなくなるので、見やすさは損なわれるかもしれません。
ブックマークレットを使って広告を消す
今回調べる中で初めて知った方法です。広告対策だけのためにブラウザを変えるのは嫌だ、という方はこれが最適解かも。
しかしながら、ここまで広告の除き方を紹介しておきながら言うのもなんですが、これまでのものとは違い FC2 ブログに対するピンポイント対策に限りなく近い仕組みとなっているため、FC2 ブログを借りている身としてはこの方法を積極的に紹介するのは少々気が引けます r(^^;)
なので、勝手を言って申し訳ありませんが方法については以下のブログをご覧下さい。
掲載されている JavaScript をブックマークレットとして登録し、あとはいく先々で鬱陶しい広告に出会ったらブックマークからこのブックマークレットを選択して実行するだけ、といった具合です。
ただ、FC2 ブログは FC2 ブログとしてこういう広告除去への対抗策を次々と打ってくるので、恒久的にこのブックマークレットが機能するかは不明です。その点はご了承下さい。