メモ.app で指定できるデフォルトフォントをカスタマイズする方法
OS X Mountain Lion の "メモ.app" で使用するフォントの初期設定をするのは下図の項目から。
日本語環境で選択できるフォントは上図にある通りですが、ここには表示されていないフォントをデフォルトに指定したい場合は以下の要領でカスタマイズできます。
※ この作業は "メモ.app" が終了している状態で行って下さい。
- アプリケーションフォルダ内の "メモ.app" を右クリックして表示されるメニューから "パッケージの内容を表示" を選択
- "メモ.app" の Contents フォルダが表示されているはずなので、Contents/Resources/ と開いて行く
- (大抵は日本語環境だと思うので)"ja.lproj" を開く
この "ja.lproj" 内にある "DefaultFonts.plist" に手を加えます。
- "DefaultFonts.plist" をデスクトップに移動
以下、要所要所で管理者 PW を求められます - 念のためデスクトップに移動させた "DefaultFonts.plist" を複製し、"DefaultFonts.plist のコピー" は保険として残しておく
- デスクトップの "DefaultFonts.plist" をテキストエディットなどで開き、下例のように改変する。
(例)"Lucida Grande" を追加するのであれば以下のように記述を書き足す。
………前略
<array>
<dict>
<key>FontName</key>
<string>HiraMaruProN-W4</string>
<key>Size</key>
<integer>15</integer>
</dict>
<dict>
<key>FontName</key>
<string>HiraMinProN-W3</string>
<key>Size</key>
<integer>15</integer>
</dict>
<dict>
<key>FontName</key>
<string>HiraKakuProN-W3</string>
<key>Size</key>
<integer>14</integer>
</dict>
<dict>
<key>FontName</key>
<string>LucidaGrande</string>
<key>Size</key>
<integer>15</integer>
</dict>
</array>
後略………
この例ではデフォルトフォントに "Lucida Grande" を追加させているので、既存の <dict>〜</dict> ブロックをひとつ複製して流用していますが、任意のブロックを Lucida Grande に書き換えても構いません。
→ 変更する箇所はフォント名(<string>〜</string>)と文字サイズ(<integer>〜<integer>)
フォント名はアプリケーションフォルダ内にある Font Book.app から使いたいフォントの情報画面で確認できます。
→ PostScript 名に記されている名称
編集が終わったら……
- 加筆した "DefaultFonts.plist" を保存し……
- そのファイルを "ja.lproj" フォルダに戻す
これで終了です。すると以下のように選択肢に Lucida Grande が追加されます。
ちなみにこれが Lucida Grande をデフォルトとした場合の画面。
動作確認で特に問題がなければ先の手順 (5) 複製しておいた保険ファイル "DefaultFonts.plist のコピー" は捨てても構いませんし、万が一に備えて保管しておいても構いません。
【お断り】アプリケーションパッケージ内のファイルを改変する作業なので予期せぬ不具合を招く恐れがあります。事前にバックアップをとっておく、過度な改変はしないなどの慎重さを持って、自己責任において行って下さい。