以前から話題にはあがっていた事ですが、2005年12月31日で Mac 版 Internet Explorer の無償サポートが終了する旨が正式に発表されました。これに伴い、2006年1月末日をもって Mac 版の Internet Explorer の配布も終了となります。
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従って来年1月以降はHDを初期化して Internet Explorer を失ったり、あるいは何らかの理由で Internet Explorer が動作しなくなった場合などにおいて、Internet Explorerを正規に再入手するルートは断たれる事になります。よって、これを機会にブラウザを切り替える事を検討された方が宜しいと思います。
執筆時点で推奨できるブラウザは以下の通り(オススメ順)
- Mac OS X 環境:Safari、Firefox、Camino、Opera、シイラ、Netscape、Omni Web (有料)
- Mac OS 8.1~9.x 環境:Opera、Netscape(但し両者とも最新版の提供は終了)
なお、どうしても Internet Explorer でなければイヤだという困ったチャンは、ご自身で Internet Explorer の複製を CD-R などに焼いて保管しておくか、雑誌付属の CD などに Internet Explorer のインストーラが含まれているものを保管しておきましょう。ネット上に残っているかもしれませんが、それはご自身の努力でお探しください(Microsoft のサイトにはありません)。
とはいえ、一つだけ覚悟しておく必要のある事があります。
サポート打ち切りですから、当然今後新しいバージョンが出てくるはずはありません。で、Mac OS X は恐らく2006年末2007年秋頃に次のバージョン Leopard (v10.5) が出ます。
最終版の IE 5.2.3 は3年前から改良されていないため、現行の Mac OS X v10.4 上でも時として挙動不審に陥ります。さらに Leopard が大幅な仕様変更をするとしたら、IEは全く使い物にならなくなることも考えられます。
「Classic 上で IE 5.1.7 を使う」という手も残っていますが、Leopard に Classic 環境が遺されるかははなはだ疑問ですし、そもそもIntel CPU を搭載した Mac では Classic 環境を使うことが出来ませんので、事実上望み薄であると考える方が現実的です。
そうなってしまうと、先にも書いたような Internet Explorer 専用としているサイトは利用不可能になってしまいますので、色々と考えなくてはらなくなりそうです。
Intenet Explorer が MacOS の世界から消える事は何の悲しみも感じませんが、消滅により Mac OS ユーザーが結果的に今以上の虐げを食らう事になりそうな気配があるのは些か心配です…。こればかりは Apple 製の Safari で対策を考えてもらうというよりも、Internet Explorer 専用という時代遅れも甚だしいシステムを採用している側に対策を望みたい所です。
2007/08/21 一部加筆修正しました
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